ホーム > 割引・サービス・中断制度(自動車保険の割引-ノンフリート等級制度)

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自動車保険の割引-ノンフリート等級制度

① ノンフリート等級制度

等級制度は、度々、改定されてきましたので今後も改定される可能性があります。
このページに記載の内容は、平成24年度に改定されたノンフリート等級制度についての説明です。
ただし、この新制度を適用した年月は保険会社により異なり、平成24年10月1日~や平成25年4月1日~等と異なります。保険会社によっては、平成25年に改定されたノンフリート等級制度の説明となります。

また、保険期間を1年とする新規契約および継続契約についての説明になります。1年未満の短期契約または1年を超える長期契約に関しては、このページに記載の内容は適用されません。

ノンフリート等級制度の概要

※ 保険事故=保険を使った事故
※ このページで用いる無事故には、ノーカウント事故を含みます。

ノンフリート等級制度の覚えておきたい事

  • 1等級から20等級までの等級がある。
  • 新規契約は6等級(セカンドカー割引が適用される場合は7等級)から始まる。
  • 1年間無事故の場合、次回の契約は1等級上がる(進む)。
  • 1等級ダウン事故は、1件につき1等級下がり、事故有係数適用期間は1年加算される。
  • 3等級ダウン事故は、1件につき3等級下がり、事故有係数適用期間は3年加算される。
  • 事故有係数適用期間の下限は「0年」、上限は「6年」
  • 事故有係数適用期間「0年」の契約は、「無事故」欄の割引率が適用される。
  • 事故有係数適用期間「1年」~「6年」の契約は、「事故有」欄の割引率が適用される。
  • 事故有係数適用期間は、事故の有無に係らず、1年経過するごとに1年減算される。
  • 保険会社を変えても、等級および事故有係数適用期間は適用される。(一部共済は除く。)

前契約がある場合は、1~3等級は割増、4~20等級は割引になります。

新規契約の6(A)、6(B)、6(C)、6(E)、6(G)、7(A)、7(B)、7(C)、7(E)、7(G)は、別の割増引率が適用され、年齢条件によっては割増となります。

※ 子供年齢限定特約をセットした契約では、割増となる場合があります。

3種類の保険事故
※ 事故の種類・事故の内容については、保険会社により扱いが異なる場合があります。

ノーカウント事故
搭乗者傷害保険、人身傷害保険、無保険車傷害保険、弁護士費用補償特約、原付特約、その他傷害特約の保険金請求事故をいいます。

ノーカウント事故は、事故にはカウントされません。無事故同様、次回契約では1等級進み、事故有係数適用期間も加算されません。

1等級ダウン事故
次の原因による車両保険事故をいいます。
(A)火災・爆発(飛来中または落下中の物以外の他物との衝突・接触、転覆、墜落によるものを除きます。)
(B)盗難、騒じょう、労働争議
(C)台風、たつ巻、洪水、高潮
(D)落書、いたずら(被保険自動車の運行によって生じたもの、他の自動車等との衝突・接触により生じたものを除きます。)
(E)窓ガラス破損(飛来中または落下中の物以外の他物との衝突・接触、転覆、墜落によるものを除きます。)
(F)飛来中または落下中の他物(飛び石、落石、ひょう等)との衝突
(G)その他偶然な事故によって生じた損害(他物との衝突・接触、転覆、墜落によるものを除きます。)

1等級ダウン事故1件につき、次回契約の等級は1等級下がり、事故有係数適用期間は1年の加算となります。

3等級ダウン事故
上記のノーカウント事故および1等級ダウン事故に該当しない事故

具体的には、対人事故、対物事故、1等級ダウン事故に該当しない車両事故を指します。
3等級ダウン事故1件につき、次回契約の等級は3等級下がり、事故有係数適用期間は3年の加算となります。

等級ダウン事故とは、1回の事故で使った補償の種類を指します。「1事故で対人賠償保険と対物賠償保険を使った場合は、6等級ダウンするのですか?」という質問を受ける事があります。
答えは、「種類を指すのであって、数は関係有りません。」となります。
自動車同士の事故では、対人・対物・車両の各補償を同時に使う事はよくあることです。数まで勘定に入れられたら9等級ダウンすることになります。
3等級ダウン事故に該当する事故を1回起こしたのですから、3等級ダウンになります。
ただし、この1事故の定義がチョット難しいので例を2つ上げます

1事故に該当する事故
信号待ちの車に追突し、その車に搭乗していた人が負傷した。
使った補償=対人・対物・車両保険

この場合は、3種類の損害が発生していますが、追突事故1件が原因で発生した損害ですので、1事故になります。
次回契約は、3等級ダウンし、事故有係数適用期間3年が適用されます。

1事故に該当しない場合
信号待ちの車に追突したので、自車をバックで左側に寄せようとしたところ、後方より走ってきた自転車に接触し、自転車に乗っていた人が転倒し負傷した。
使った補償=対人・対物・車両

この場合は、追突事故1件と、後方確認を怠ったために発生した接触事故1件で2事故になります。次回契約は、6等級ダウンし、事故有係数適用期間6年が適用されます。

等級別割増引率と事故有係数適用期間

※ 中断再開契約の場合は、中断証明書に記載の等級および事故有係数適用期間が適用されます。

新規契約
ここでいう新規契約とは、下記に該当する場合をいいます。
①前契約がなく、初めて自動車保険を契約する場合
②前契約の終了時点(満期・解約・解除日)において、次回の等級が1~5等級または6F等級が適用される場合で、その終了時点の翌日から起算して、13ヶ月を超えて新たに契約する場合
③前契約の終了時点(満期・解約・解除日)において、次回の等級が7~20等級が適用される場合で、その終了時点の翌日から起算して7日を超えて契約する場合

新規契約の場合は、事故有係数適用期間は0年となります。また、「無事故」/「事故有」の区分は有りません。
割増引率に関しては、基本の割増引率表はありますが、「一部の特約については、この割増引率が適用されない」、「子供年齢限定特約を付帯した契約では割増引率が異なる」等の条件があります。
詳細を知りたい場合は、ご契約の保険会社または代理店にお問合せください。

前契約の等級を引き継ぐ場合
ここでいう前契約の等級を引き継ぐ場合とは、下記に該当する場合をいいます。
①前契約の満期時点と今回の契約の保険開始時点に空白時間がない継続契約
②前契約の満期日または解約日の翌日から7日以内の継続契約
③前契約の終了時点(満期・解約・解除日)において、次回の等級が1~5等級または6F等級が適用される場合で、その終了時点の翌日から起算して、13ヶ月以内に新たに契約する場合

前契約の等級を引き継ぐ場合は、前契約の等級と保険事故の有無によって、適用される割増引率は異なります。この割増引率は、一部共済を除いて、保険会社を変更しても引き継がれます。
また、今回の改定では、無事故係数を適用する7等級から19等級の契約では、改定日(保険会社により異なる。)より3年間は、同じ等級であっても割引率は異なります。

私が加入する保険会社の場合(保険会社により年月日が異なります。)
①=保険始期日が、2014年4月1日~2015年3月31日の場合
②=保険始期日が、2015年4月1日~2016年3月31日の場合
③=保険始期日が2016年4月1日以降の場合

例1)保険始期日(2014.5.1)、現等級(18等級)、事故有係数適用期間0年、等級ダウン事故無し
次回の保険始期日は2015.5.1ですから②の欄を見ます。等級は1等級進み19等級になりますから、割引率は57%になります。
例2)保険始期日(2014.5.1)、現等級(18等級)、事故有係数適用期間0年、3等級ダウン事故1件
次回の契約は、保険始期日に係らず、「事故有」の欄を見ます。等級は3等級下がり15等級、「事故有係数適用期間3年」になり、割引率は33%になります。
次回の保険期間中に等級ダウン事故を起こさなかった場合、次々回の契約は、事故有係数適用期間は1年減算され「事故有係数適用期間2年」、等級は16等級になります。
次回の保険期間中に3等級ダウン事故を1件起こした場合、次々回の契約は、事故有係数適用期間は1年減算された後、3年加算され「5年」となり、等級は12等級になります。
「事故有」の欄を見るのは、事故有係数適用期間が0年になるまで続きます。